学生がクレジットカードを持つと就職活動にも有利になるというのはどういうことでしょうか?将来を考えても、学生の段階からクレジットカードを持つことは重要なことなのです。その理由を解説します。
クレジットカードはマーケティングの重要ツール
クレジットカードで就職活動に有利になるのは、クレジットカード会社や銀行に就職しようとしている人だけじゃないの?
と思ってしまいますが、実はクレジットカードにはマーケティングの要素が多く含まれているのです。
- 楽天
- セゾン
- イオン
- Yahoo!
- セブンイレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- ヤマダ電機
- ヨドバシカメラ
- JR
- 営団地下鉄
- ANA
- JAL
・・・
と日本有数の大企業は必ずと言っていいほど、クレジットカードを発行しています。
これはなぜかというと、自社発行のクレジットカードで顧客を囲い込みたいからです。
楽天カードをもっていれば、楽天市場はもちろんのこと、楽天銀行や楽天トラベルなど、楽天グループ各社のサービスがお得になり、多くの顧客が他の企業群ではなく、楽天グループでお金を落としてくれることになるのです。楽天カードは、キャンペーンで新規入会者に5000円分のポイントを付与しても、利益が出るメリットがあるから、キャンペーンを行っているのです。しかも、どのような顧客がいくら使っているか?の決済情報を入手することができます。
「マーケティングに費用なコスト」と「それによって得られる売上」のバランスもクレジットカードは体現しているのです。
最近では、クレジットカードは通常のポイントだけでなく、電子マネーや共通ポイントとの連動も加速的に増えてきています。さらにアプリやお財布ケータイとも連動し、ビジネスの広がりは、クレジットカードと関係のない企業を探す方が難しいぐらいのレベルに来ているのです。
さらに付帯サービスで見れば、ポイントだけでなく、コンシェルジュデスク、海外旅行傷害保険、ショッピング保険、優待サービス、空港ラウンジ、特定店舗での割引・・・など色々なビジネスと連動しているのです。
クレジットカードは企業経営にとって、欠かせないマーケティングツールになっているのです。
顧客を囲い込む = マーケティング活動
ですから、今後就職活動をする上で、興味がある企業のクレジットカードを持って、顧客としての視点を身に着けておけば、それだけで、志望動機や入社前に感じた問題点などを面接の場で話すこともできるのです。
もし、あなたが就職活動の面接で
「うちの会社がどのようなマーケティング活動をしているか、ご存知ですか?」
と聞かれたときに
「数年前から貴社のビジネスに興味があったので、実際にクレジットカードを使い、ポイント倍増キャンペーンで○○を購入した経験があります。そのときに良いと感じた点は・・・で、解決すべき課題と感じた点は・・・で、」と顧客視点ですらすら話せることも、学生時代にクレジットカードを持っておくメリットなのです。
使わなければ顧客視点にはなりませんし、クレジットカードは作るのにお金が必要なものではないので、学生のときに作っておいて損はないのです。
クレジットカードはお金の経験値を高める
クレジットカードを利用するとなると
- いつ引き落としされる
- いつまでに○○円の預金残高が必要
- ○○円以上使ってはいけない
- 限度額は○○円まで
- 返済方法は、1回か、2回か、リボ払い
- バイトを増やさなければならない
・・・
というように自分なりにお金の収支計画を立てて運用しなければなりません。
学生と言えども、これは家計管理の第一歩なのです。
お金をやりくりする計画というのは、家庭で主婦が行うイメージが強いですが、企業でも経理や経営者が行っている資金繰りと同じなのです。どういう支出があり、どういう売上が必要で、いくらぐらいの余裕があるのか?予算はいくらあるのか?が決定されてくるのはまさに会社経営と同じと言えます。
クレジットカードを使って、自分のお金の収支計画をイメージしやすくしておけば、就職活動にも活用できいますし、社会人生活に入ってからも、家計のやりくりが上手になるはずです。
学生時代のクレジットカード利用は、社会人になる予行練習として経験しておくべきものなのです。
学生時代のクレジットカードの利用履歴も、クレジットヒストリーのアドバンテージになる
クレジットカードの審査では、クレジットヒストリーと呼ばれるクレジットカードの利用履歴が重視されます。
年会費永年無料のクレジットカードであれば、返済遅延などを繰り返していなければ審査に通らないということはありませんが、ステイタスカード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカード・・・の審査になれば話は別です。
仮に社会人経験5年目、27歳のときにゴールドカードを作ろうとした場合に
大学生活の4年間のクレジットカード経験があれば、この時点で少なくてもクレジットヒストリーは9年という評価になります。一方、社会人になってからクレジットカードを作った人の場合は、クレジットヒストリーは5年という評価になります。
クレジットヒストリーの評価は、利用歴が長ければ長いほど信頼性が高くなるので、大学生のときからクレジットカードを利用していた人の方が、ゴールドカード審査に通る可能性は高いのです。
ステイタスの高い上位ランクのクレジットカード審査で、大学生時代のクレジットヒストリーがアドバンテージになるのです。
まとめ
クレジットカードを持つことで見えてくるビジネスの世界があります。
学生だからこそ、お金の知識を広げるためにも、ビジネスの知識を広げるためにも、クレジットカードは利用しておくべきものなのです。
年会費も無料なので、ためらう必要はありません。クレジットカードを持っていない学生と差をつけることも考えるべきなのです。
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